著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ワカメは夜がおすすめ 塩分やコレステロールを排出する働きが

公開日: 更新日:

 日本人によく食べられているワカメは、縄文時代の遺跡からも見つかっています。古事記や日本書紀に記載されるように古くから食用とされ、漢字では「若布」と書くことも。ワカメに含まれる栄養素が若返りの妙薬とされていたことが由来といわれています。

 そんなワカメは、加工方法や部位によって呼び方やエネルギーが異なります。今の季節は新ワカメが出回り、湯通しされた「生ワカメ」(100グラム16キロカロリー)、湯通し後に塩蔵した「塩ワカメ」(同11キロカロリー)があります。塩ワカメを塩抜きして乾燥した「乾燥ワカメ」(同117キロカロリー)は一年中あります。乾燥ワカメは水で戻す前の状態でのエネルギーなので、戻した後のエネルギーは12分の1になります。かなり低エネルギーです。

「メカブ」や「茎ワカメ」も部位が違うだけでワカメです。他にもさまざまな栄養素が含まれています。

 まず、タンパク質の合成、エネルギー代謝、発育に欠かせない甲状腺ホルモンを構成する役割を持つ「ヨウ素」。ヨウ素が不足する、もしくは閉経後の女性の過剰摂取は甲状腺ホルモンの異常を引き起こすこともわかっています。取り過ぎ、取らなさ過ぎ、双方を考慮するためにも、厚労省で定められている「1日約7グラムの乾燥ワカメ」を摂取の目安にするといいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い