著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

政府や専門家は「オミクロン株」をどう見ているのか…医療情報学教授が分析

公開日: 更新日:

 新型コロナの出始めの頃は、風邪症状は少なく、いきなり肺炎を発症するケースが多かったことが知られている。

 しかし最近は、風邪で受診した患者を念のため検査したらコロナだった、というケースが増えているらしい。検査しなければ、そのまま「風邪」だし、そういう人が実際に大勢いるはずである。

 先月30日に開催された厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの「資料1 直近の感染状況等の分析と評価」には、もっと突っ込んだことが書かれている。「オミクロン株の特徴に関する知見」の「重症度」の項をまとめてみた。
1:オミクロン株による感染は、デルタ株に比べて相対的に入院、重症化のリスクが低い可能性が示されている。
1-①:ただし現時点でのオミクロン株による致死率や、肺炎の発症率については(データが少ないものの)季節性インフルエンザの致死率、肺炎発症率よりも高いと思われる。
2:オミクロン株による死亡者は、昨年夏の感染拡大(デルタ株)と比べ、80歳以上の占める割合が高くなっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗