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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

政府や専門家は「オミクロン株」をどう見ているのか…医療情報学教授が分析

公開日: 更新日:

 新型コロナの出始めの頃は、風邪症状は少なく、いきなり肺炎を発症するケースが多かったことが知られている。

 しかし最近は、風邪で受診した患者を念のため検査したらコロナだった、というケースが増えているらしい。検査しなければ、そのまま「風邪」だし、そういう人が実際に大勢いるはずである。

 先月30日に開催された厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの「資料1 直近の感染状況等の分析と評価」には、もっと突っ込んだことが書かれている。「オミクロン株の特徴に関する知見」の「重症度」の項をまとめてみた。
1:オミクロン株による感染は、デルタ株に比べて相対的に入院、重症化のリスクが低い可能性が示されている。
1-①:ただし現時点でのオミクロン株による致死率や、肺炎の発症率については(データが少ないものの)季節性インフルエンザの致死率、肺炎発症率よりも高いと思われる。
2:オミクロン株による死亡者は、昨年夏の感染拡大(デルタ株)と比べ、80歳以上の占める割合が高くなっている。

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