著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

政府や専門家は「オミクロン株」をどう見ているのか…医療情報学教授が分析

公開日: 更新日:

 そのため資料には、従来通りの当たり障りのないことしか書かれていない。

(A)学校・幼稚園・保育園等では、教職員のワクチン接種、分散登校、リモート授業など(B)介護福祉施設では、入所者と職員に対するワクチンの3回目接種など(C)職場においては、テレワークの活用、休暇取得の促進、体調管理の徹底、ワクチンの3回目接種などが大切だとしている。

 また「今後はリバウンドの可能性が懸念される」として、マスク、手洗い、換気、密集を避けるなど、従来の対策の継続が重要としている。

 オミクロン株、とくに新たに登場したBA.2株は感染力が強い。これからゴールデンウイークにかけて感染者が大幅に増えることは、各国の状況から見てもほぼ確実である。

 そうなったときに、それでもウィズコロナを目指すのか、再度、社会活動を制限するのか、といった議論が大切だろう。

 だが、その問題を真面目に検討している委員会が見当たらない。そのことのほうが、むしろ怖いのではないだろうか。

(永田宏・長浜バイオ大学メディカルバイオサイエンス学科教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド