著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

皮膚がんの病院選びは形成外科の実力も重要 ドイツ代表GKノイアーは3度手術

公開日: 更新日:

 サッカーW杯の初戦で日本と対戦したドイツのGKノイアーは、カタールの日差しを気にしているようです。今月2日、自らのSNSで顔の皮膚がんで3度の手術を受けていたことを告白。開幕前の記者会見では「しっかり日焼け止めを塗ることが大事」と語っていました。

 皮膚がんは、人種によって発症率に差があり、彼のような白人はよく見られます。白人だと、紫外線がよく当たる部位に悪性黒色腫(メラノーマ)や有棘(ゆうきょく)細胞がん、基底細胞がんというタイプができやすい。皮膚がんの種類は多く、この3つが3大皮膚がんです。

 ノイアーがどのタイプか不明ですが、重要なのはメラノーマかどうか。メラノーマでなければ、ほとんど治ります。

 女優の大空真弓さん(82)は2年前、口の近くに皮膚がんができましたが、早期発見のため手術で回復。手術痕も分からないほどだと報じられました。

 前述の3つのうち有棘細胞がんと基底細胞がんは非メラノーマ皮膚がんと呼ばれ、欧米ではすべてのがんの半数以上。日本では皮膚がんが10万人にせいぜい2人ですが、それでも日本の皮膚がんで最も多いのが基底細胞がんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ