糖尿病患者の「目の中」はどうなってしまうのか…血管のこぶ、網膜の出血やむくみ

公開日: 更新日:

■喫煙者は高リスク

 糖尿病によって生じる目の病気は他にもある。白内障緑内障だ。

「カメラのレンズにあたる水晶体が濁る白内障は、その原因の多くが加齢によるものです。しかし、糖尿病の人は水晶体が高血糖にさらされるため、浸透圧が変化して水晶体の中に水分が蓄積しやすく、濁りやすいのです」

 糖尿病白内障は、水晶体の周辺部から濁り始める皮質白内障と水晶体を包む後ろの袋が濁る後嚢下白内障、その混合型がある。

「皮質白内障は初期段階では気づきません。しかし、明るいところではまぶしく感じます。一方、後嚢下白内障は水晶体の中心部からすりガラス状に濁っているので、明るいところは最初からまぶしい半面、夜は瞳孔が開いて濁りのない水晶体の周辺部から光が入るので夜の方がモノが見やすく感じます。糖尿病による後嚢下白内障の進行は早く、数カ月で矯正視力が0.3程度に下がり手術が必要になることもあります」

 緑内障は、目から入ってきた情報を脳に伝える視神経に障害が起きて視野が狭くなる病気。進行は非常にゆっくりで両目で見ていると気づきにくい。健康な人でも40歳を越えると発症リスクが高まるが、糖尿病の人はさらに危険だという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲