著者のコラム一覧
中村幹佑鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師。

東洋医学における「冷え性」とは? 未病と捉え重視されている

公開日: 更新日:

 東洋医学では身体の「冷え」を病気になる前の状態、いわゆる未病と捉え重視しています。

 健康な状態では「気」が充実し、全身を巡って温めるため、身体が冷えることは少なくなります。逆に「気」が不足すると、冷えが生じ病気になると考えられています。

 ちなみにここでいう「気」とは、身体の機能のことだと理解していただくと分かりやすいでしょう。

 この気はストレス、不安、過労、外傷、環境の変化などさまざまな要因によって不足し、全身が機能低下に陥ることで、結果として冷えが生じます。

 つまり、東洋医学において冷えとは単に手足の温度感覚的なことだけを指すのではなく、全身の機能低下と深く関わっていると考えているのです。

 事実、手足の冷えを訴える方の中には、「よく眠れない」「疲労感が取れない」といった体調不良を訴える方が珍しくありません。しかし、検査をしても具体的な病気は見つからない。これを「不定愁訴」といいますが、この場合は単純に手足の冷えだけを改善しても良くならず、全身を整える必要があります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇