著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

秋は片頭痛を起こしやすい季節…外出時はマフラー持参で対策を

公開日: 更新日:

 つらかった猛暑がウソのように、すっかり肌寒くなりました。とはいえ、冬というにはまだ少し早いこの季節。朝夕と昼間では温度差もあります。

 実はこういう春や秋など、一日のうちに温度差がある季節は片頭痛持ちの人にとっては注意が必要なのです。昼間、日差しが届く場所などはまだ暖かささえ感じることがある。ところが、夜になると一転して寒くて肩をすくめて歩いてしまうほどの気温に。この急激な温度差に脳の血管が反応し、片頭痛を起こすきっかけとなってしまうのです。

 片頭痛持ちの方は、帰宅が遅くなるときなどには「季節的にまだ早いかな」と思わずに、マフラーやストールなどを持ち歩くことをおすすめします。「寒いな」と感じたなら、すぐに使うようにしてください。薄手のカーディガンやニットなどでもよいかと思います。とにかく備えあれば憂いなし、です。

 また、秋になって長袖を着るようになると肌の露出が減るため、脳内神経伝達物質のひとつであるセロトニンの合成が減少しがちになります。セロトニンが体内で作られるためには、日光を浴びることが必要。ところが長袖になると、その分だけ浴びる箇所が少なくなってしまうので合成が少なくなるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル