片頭痛持ちは「アイスクリーム頭痛」が起こりやすい
食欲の秋がやってきます。何を食べてもおいしく感じる、楽しい季節の到来。とはいえ、頭痛体質の人は食事の際には気をつけていただきたいことがあります。何げなく口にした食べ物が、頭痛を誘発することがあるからです。今回はどのような食事が「頭が痛い」を招いてしまうかをお話ししましょう。
まず、今年の猛暑で欠かせない存在だったであろうアイスクリーム。急いで一気に食べると、頭がキーンと痛むのは多くの人が経験しているでしょう。この「キーン」の原因は、頭部の神経をつかさどる三叉神経にあります。
三叉神経は口蓋の粘膜にも広がっており、冷たい刺激を「痛い」として誤認して脳に伝えるためにこの症状が起きるとされています。アイスクリームやかき氷を食べることで生じる「アイスクリーム頭痛」は誰にでも起きるものですが、特に片頭痛体質の人は「痛み」を強く認識しやすい。
なぜなら、三叉神経は脳血管内の血流量を血管の広がり具合から読み取るセンサーの役目も担っているから。片頭痛体質の人はこのセンサーが通常の人より敏感であるため、「アイスクリーム頭痛」が強く感じられたり、長引いたりしやすいんです。片頭痛体質の人がアイスなどを食べる際には一気にいかず、少しずつ口の中で溶かすようにして食べ進めるようにしてください。