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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

「片頭痛」と「帯状疱疹ウイルス」には密接な関係がある

公開日: 更新日:

 今回は帯状疱疹についてお話ししたいと思います。「え? 頭痛の連載じゃないの?」と感じられた方もいらっしゃるでしょうか。じつは帯状疱疹と頭痛は無関係ではないと私は考えているのです。

 まず帯状疱疹について簡単に説明をしましょう。みなさんご存じかとは思いますが、帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスによって起こる病気です。たいていの人が子供の頃に発症します。

「水ぼうそうの痕が大人になってもうっすら残っている」という人もいるのではないでしょうか。だいたいは5~7日で治癒しますが、治癒後もウイルスは体内に帯状疱疹ウイルスとして残ります。普段は免疫によって活動が抑えられているのですが、疲れや加齢、病気をしたなど何らかの原因で免疫が落ちた際に体内で活性化し、帯状疱疹が発生します。50歳以上になると、発症するリスクがぐんと高くなります。

 最近は帯状疱疹ワクチンを打つことを促すテレビコマーシャルがしょっちゅう放送されているので、見たことがあるという人も多いでしょう。80歳までに3人に1人が罹患するといわれており、誰もがかかりうる病気です。

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