おせち料理は糖質たっぷり…「お正月糖尿病」を避けるにはどうしたらいい?
老舗の練り物食品メーカーの「紀文」が2010年から毎年実施している「紀文・お正月全国調査」(全国の20~60代既婚女性7015人が対象)によると、2022年の正月では全体の71.5%がおせち料理を食べたという。
おせち料理の食べる率(喫食率)が最も高かったのは大分県(80%)で、2位は石川県(79.5%)、続いて3位東京(79.4%)、4位大阪府(79.0%)と大都市圏でもおせち料理は人気だった。
おせち料理は豊作や家の繁栄を願って年神さまにお供えする料理。縁起の良い食材で作られる。たとえば田作りは稲の肥料に使われるいわしを炒って、しょうゆ、みりん、砂糖などで甘辛く味付けしたもの。豊作をイメージしている。栗きんとんはサツマイモと砂糖で作った黄色のあんと、むいた栗とを絡めたもの。こちらは漢字で「栗金団」と書き、金の団子もしくは金の布団を想像して財を得る縁起物などと考えられている。
そんなおせち料理で気になるのは糖質だ。食べる量にもよるが1人前の田作りは10g中3g、栗きんとんは40g中21.4g、黒豆は20g中16.5g、餅は100g中25gあり、伊達巻、筑前煮、雑煮などを口にすれば、1日2000㌔カロリーが望ましい男女の好ましいとされる1日の糖質摂取量300g前後を大きく上回ることになる。最近では低糖質おちせセットも販売されているが、お正月3日間、朝、昼、晩と口にすれば、かなりの量の糖質を摂取することになる。