「能登半島地震」避難所の食事の現状…高脂質、高塩分のメニューが続き体が悲鳴

公開日: 更新日:

 能登半島地震発生から約1カ月が経った。日々報道されているように能登半島内でも地域によって状況はさまざまで、いまだ栄養のある食材が十分に行き届いていない地域や避難所もある。一方で、食べる物はあるが、栄養面では問題が散見されるところもある。ある避難所で炊き出しを行う男性の声を届ける。

 ◇  ◇  ◇

 料理店を経営する男性は、能登半島の真ん中、七尾市の北側に位置する地域で地震に遭った。自宅も料理店も建物自体は倒壊を免れた。料理人としての経験、腕を生かし、1月3日から地域の避難所で炊き出しを開始。当初は料理店で残っていた食材、大量に届いたレトルトや缶詰などを活用し、とにかく体が温まり、おいしく、空腹を満たせる料理を作っていた。

 避難所では個人物資の受け付けはしていないにもかかわらず、消費期限の切れた食材、汚れたビニール袋に詰め込まれた米、包装が破れたもの、冷蔵保存が必要なもの(冷蔵庫が不足している)、電子調理が必要なもの、数が限られたもの(一部の人にしか配れずトラブルの原因になる)などが届き、廃棄せざるをえないことがしばしばあったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後