コロナ第7波で自宅療養者が急増中 死を招く「エコノミークラス症候群」に気をつけろ

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染が再び拡大し、第7波に突入した。14日には全国の新規感染者数が9万7788人となり、都内でも7月末には新規感染者数が5万人を超えると予測されている。感染者の増加に伴って「自宅療養者」も増えている。ほとんどが軽症でそのまま回復するが、療養中にほかの病気を発症し、深刻な事態に至る危険がある。「エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)」と呼ばれる、死に至る可能性が高い病気だ。東邦大名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 自宅療養が解除されるのは、発症日から10日間が経過し、かつ症状が軽快(解熱剤を使用せずに解熱し、呼吸器症状が改善傾向)してから72時間が経過した場合(無症状では検体採取日から7日間経過)とされているから、およそ2週間弱は自宅にこもって療養しなければならない。

 この療養生活が、「エコノミークラス症候群」を引き起こす可能性があるという。

「エコノミークラス症候群は、旅客機の窮屈な座席に長時間座ったままでいると発症するリスクがあることから名付けられた疾患で、足の静脈に血栓ができる『深部静脈血栓症』と、その血栓が血流に乗って心臓まで移動して、肺の動脈が詰まってしまう『肺血栓塞栓症』の総称です。肺血栓塞栓症になると血流や呼吸が障害されるので、重症化すれば意識を失ったり、ショック状態になって死亡するリスクが高いといえます。この病気が多い米国では年間4万人弱が死亡しています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し