著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人と接するときは「ツンデレ」で…好印象を与え作業意欲を高める

公開日: 更新日:

 普段は冷たく無愛想な態度(ツン)を取っているものの、特定の人や状況下では甘えた優しい態度(デレ)を見せることを「ツンデレ」と言います。

 奈良先端科学技術大学院大学の研究チームが、ツンデレ的な態度が作業意欲にどのような影響を与えるか、実際に実験(2021年)を行っています。

 実験は、パソコンに表示されるメイドをモチーフにしたキャラクターが作業の合間に励ましの言葉を発するというものだったのですが、一方のグループには「常に優しい言葉」をかけ、もう一方のグループには「ツンデレ的な言葉(最初は厳しく、後に優しい)」をかけました。その結果、ツンデレ的な言葉を受けたグループの方が作業意欲が高まることが分かったといいます。

 また、アロンソンとリンダーが行った次の調査(1965年)も興味深いでしょう。

 実験では、女子大生80人を対象に「人への好意」を調べました。女子大生に「ある実験のために被験者をだましたいので、そのアシスタントをしてほしい」と依頼するのですが、実はここで登場する被験者とはサクラです。本当の被験者は女子大生--いわば内緒で逆ドッキリを仕掛けるような実験でした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし