猛暑では「口の中」の健康も危ない…飛び込みで来院する患者が急増

公開日: 更新日:

免疫力低下と糖分過剰が要因

「暑さに対応するために自律神経がフル回転を強いられて疲弊すると、免疫力が低下します。また、暑さによる睡眠不足も免疫力の低下を助長します。さらに、夏は汗をかく機会が増えて体内の水分量が減ったり、暑さによる疲労やストレスによって唾液量が少なくなってしまいます。唾液には、口腔内の細菌やウイルス、食べ物のカスなどを洗い流す作用があります。ですから、唾液量が少なくなると、口腔内細菌のバランスが崩れて虫歯菌や歯周病菌が優勢になり、症状が一気に進行してしまうのです」

 また、体内の水分が減って喉が渇く夏は、こまめに水分補給するために、炭酸飲料やスポーツドリンクなど糖分を含む飲み物を時間をかけて少しずつちびちびと飲む人も多い。この行為も虫歯や歯周病の悪化を招くという。

「糖分は虫歯菌がもっとも好むエサになります。虫歯菌は口腔内の糖分を分解するときに酸を産生します。その酸が歯の表面のエナメル質を溶かして虫歯になるのです。通常であれば、虫歯菌が産生した酸は唾液によって中和され、溶けた歯の表面は修復されるのですが、長時間にわたって糖分が摂取され続けると、唾液による修復が間に合わなくなるのです。また、糖分だけでなく、酸性度が高い飲み物でも、歯の表面は溶けてしまうので、糖質オフの炭酸飲料も要注意です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択