猛暑では「口の中」の健康も危ない…飛び込みで来院する患者が急増
さらに、糖分は歯周病も進行させる。虫歯の原因になるミュータンス菌は、糖分をエサにして粘着性の高いグルカンという物質を産生し、歯の表面に付着する。このグルカンに口腔内の細菌がくっついて、大きな塊=プラークに成長する。
「プラーク内には歯周病菌も存在していて、毒素を出して歯茎にダメージを与えます。すると、歯茎に炎症が起こり、歯周病を進行させるのです。ほかにも、糖分はタンパク質と結合して歯周組織を糖化させます。糖化によって歯周組織が劣化すると、歯周病が進行しやすくなります」
バランスの取れた食事や十分な睡眠を取るようにして免疫力の低下を防ぎつつ、糖分の多い飲食物や炭酸飲料をダラダラ取り続けることは避ける。食べたり飲んだりした後はうがいを徹底する。猛暑では口の中の健康も意識して対策したい。