白か黒かの“極端マインド” 自分に自信がない人は他人が決めたルールを妄信する
自己肯定感が不足している人は、その極端マインドから他者や物事を評価する際、◎か×かしかなく、中間の〇や△がない。そのため、「自分の周りには×の人しかいない」「誰も信じられない」といった極端な世界観に染まり、生きづらさを抱えてしまうというわけだ。
■いつも相手の言動を気にしてしまう良い子
いつも相手の言動を気にしてしまうなど、良い子を演じている人も気を付けなければならないだろう。他者のご機嫌をとり相手の意見に従うことが日常化すると、「本当の自分」が分からなくなり、自分が何者か分からない(自分を信じられない)状態になるからだ。
では、“極端マインド”の傾向にあると自覚している場合、何をすべきか?
山下氏は、「点数化することを心掛けてほしい」とアドバイスを送る。極端マインドだからこそ、0か100ではないことを自らに言い聞かせるのだ。
「自分と合わないと思う人だとしても、部分的に共感できるところがあるなら、30点、45点と点数をつけてみる。すると、『自分の周りには理解者がいない』という世界観が、『30点、60点の人もいる』に変わります。こうして世の中や他者に対して、安心感を育んでほしい」