著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

駐日イスラエル大使館と日本の宗教団体が“自作自演”で…ガザ攻撃を正当化する偽装デモ

公開日: 更新日:

「主催はあくまでもイスラエル救援委員会。趣旨に賛同して参加したと答えるようにして下さい」

 教団や大使館の関与を隠すようにという指示だ。この委員会自体、キリストの幕屋の教祖である故・手島郁郎が設立したものだが。

 集会にはギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使ら複数の大使館関係者も出席。コーヘン大使はこうスピーチした。

「このような東京キャンペーンを企画してくださり、ありがとうございます。幕屋の皆さんは、どんなときも私たちイスラエルとともに歩んでくれました」

 相手がキリストの幕屋という宗教団体であることを、大使館側も知った上でのことというわけだ。

 これにまんまとだまされたのが、テレビ朝日。さも「イスラエルを支持する一般市民のデモ」があったかのように報道した。しかし悲しいことに、テレ朝以外のメディアは報じないばかりか、取材にも来なかった。

 イスラエルといえば、映画などでは諜報機関「モサド」による高度な政治工作が描かれることもある。しかし今回のデモ偽装作戦は、ずいぶんとお粗末だった。 (つづく)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か