著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

海外勢の売り越し続き、バフェット指数も割高水準…株式市場は弱気相場に突入

公開日: 更新日:

 先週8日、気象庁は次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」を発表した。1923年9月1日の関東大震災から100年超を経過し、ついに来たかと思う。

 5日には日経平均株価が急落。海外投資家の大幅な売り越しだった。東証の7月29日から8月2日の投資部門別売買状況によると、海外投資家は5524億円の売り越しで、7月11日に日経平均株価が史上最高値を更新した翌週から3週連続で売り越していた。

 著名投資家バフェット氏の投資指標「バフェット指標」は有名で、「上場株式の時価総額÷その国のGDP」で求める。「各国の株式の時価総額は、長期的にその国のGDPに収斂する」という前提の下に立てば、指標が100%以上であれば割高、100%未満であれば割安と判断する。

 プライム市場の時価総額は、株価上昇を受けて7月31日時点で962兆円に達した。対して、日本の2024年の名目GDPは610兆円(24年4月IMF推計)であり、株価は割高水準と判断できた。

「相場は森羅万象の出来事を反映して形成される」と言われるが、足元の日経平均株価(終値)を株価のチャート分析(株価移動平均線)で見ると、今月8日時点では、25日移動平均線(以下MA)が3万8882円、75日MAは3万8755円、200日MAが3万6896円。52週MA3万5997円が戻り高値のめどとなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変