海外勢の売り越し続き、バフェット指数も割高水準…株式市場は弱気相場に突入
先週8日、気象庁は次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」を発表した。1923年9月1日の関東大震災から100年超を経過し、ついに来たかと思う。
5日には日経平均株価が急落。海外投資家の大幅な売り越しだった。東証の7月29日から8月2日の投資部門別売買状況によると、海外投資家は5524億円の売り越しで、7月11日に日経平均株価が史上最高値を更新した翌週から3週連続で売り越していた。
著名投資家バフェット氏の投資指標「バフェット指標」は有名で、「上場株式の時価総額÷その国のGDP」で求める。「各国の株式の時価総額は、長期的にその国のGDPに収斂する」という前提の下に立てば、指標が100%以上であれば割高、100%未満であれば割安と判断する。
プライム市場の時価総額は、株価上昇を受けて7月31日時点で962兆円に達した。対して、日本の2024年の名目GDPは610兆円(24年4月IMF推計)であり、株価は割高水準と判断できた。
「相場は森羅万象の出来事を反映して形成される」と言われるが、足元の日経平均株価(終値)を株価のチャート分析(株価移動平均線)で見ると、今月8日時点では、25日移動平均線(以下MA)が3万8882円、75日MAは3万8755円、200日MAが3万6896円。52週MA3万5997円が戻り高値のめどとなる。