森まさこ首相補佐官が娘招き“官邸見学ツアー”…“私物化”女性議員が岸田首相のアキレス腱に

公開日: 更新日:

公私混同をわきまえる意識がない

「政治や行政の私物化は世論が最も嫌うワードのひとつです」と言うのは、政治評論家の野上忠興氏だ。こう続ける。

「私たちの税金で仕事をしているはずなのに、それを私的につかうとは……と、国民の怒りと怨嗟を買う。半世紀以上、永田町を見てきて、とにかく最近呆れるのは、政治家の質が本当に落ちていること。国民のためにという志を持ち、公私混同をわきまえる姿勢を身につけている人が政治家になるべきなのに、最近はそういう意識がない」

 自民党は今年6月、今後10年間で党所属国会議員の女性割合を30%に引き上げる目標を決めた。岸田首相は4日、党改革実行本部の上川陽子座長に、女性議員の育成や登用に向けた新たな施策の検討を指示し、実行本部は5日、新人指導の「メンター制度」など追加の支援策をまとめたが、「ただ女性議員を増やせばいいというわけじゃない。問題は質」(野上忠興氏)。

 むしろ女性議員が岸田首相の足を引っ張っている。自民党は毎度、内閣改造で女性を“目玉”にしてきたが、いまやアキレス腱だ。

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