アギーレ八百長疑惑を協会静観 代表は深刻「イメージダウン」
メキシコがベスト16で敗れた10年W杯南アフリカ大会では、監督アギーレの選手起用に批判が噴出。ビッグクラブに所属する若手成長株を代表メンバーや先発から外し、代わりに峠の越えたベテランを重用するなど不可解な采配に大ブーイングが巻き起こった。
「例えば、選手にとって代表歴の有無はその後の移籍金やスポンサー料に大きく影響する。経歴に代表キャップ1が付くだけで5000万円の年俸が1億円になり、スパイクの契約金が2倍、3倍になる。そのため選手の代理人はあの手この手で自分たちが抱える選手を代表に押し込もうとし、その結果、監督やコーチにバックマージンが流れるというケースが世界ではよくあるのです」(前出のサッカーライター)
不可解な選手選考、起用には常にそうした疑惑もつきまとうものだ。
■「1年後に慌てて解任」では代表チームが停滞する
日本代表監督になってアギーレは、次から次に新戦力を抜擢。中には、Jリーグですら4試合にしか出場していない選手もいた。その一方で11月14日のホンジュラス戦では、代表ルーキーをひとりも招集せず、代わりにブラジルW杯組の34歳MF遠藤保仁、31歳MF今野泰幸、30歳MF長谷部誠を初めて呼び戻し、先発に「ブラジルW杯経験者10人」をズラリと並べた。就任2勝目をゲットして本人は悦に入っていたが、その一貫性のなさを、釜本邦茂氏は本紙コラムで「ブラジルW杯の同窓会をやってなんの意味があるのか」と喝破。そもそも、日本代表監督としての能力も疑問視されているのだ。