ファルカン元監督彷彿…「格下大勝」アギーレ監督は余命2カ月
アギーレ日本にとって5試合目となる14日のホンジュラス戦は6―0の圧勝劇に終わり、「すべてにおいて良い攻撃と守備ができた」と指揮官は上機嫌だった。スポーツマスコミも「来年1月のアジア杯連覇に光明」と大ハシャギだが、ちょっと待て、である。
ホンジュラスは3戦全敗に終わったブラジルW杯後、多くの主力が代表を引退。9月の中米カップは5位に終わり、来年開催の北中米・カリブ海カップの出場権(4位以内)を逃している。
戦力が大幅にダウンした相手に、日本は新戦力をテストするチャンスだったにもかかわらず、アギーレ監督は代表ルーキーを1人も呼ばず、それどころかブラジルW杯組の34歳MF遠藤保仁、31歳MF今野泰幸、30歳MF長谷部誠を初めて呼び戻し、先発に「ブラジルW杯経験者10人」をズラリと並べ、就任2勝目をようやくゲットした。
「ホンジュラスは、米国MLS所属のMFガリドにボールを集めて展開しようとしたが、18歳FWエリスを筆頭にボールを前線で収める選手がいなかった。守っては厳しくアタックするわけでもなく、常に“緩い守り”に終始した。日本代表はブラジルW杯メンバー、最終的に選外となった乾や豊田たち“ザック・ジャパン”のメンバーが多く選出され、スムーズな連係プレーが随所に見られた。日本の圧勝劇は、実力差通りと言っていいでしょう」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)