八百長疑惑アギーレ 協会から「早く見切りつけるべき」の声

公開日: 更新日:

 28日付のスペイン・マルカ紙が、「八百長疑惑がかけられている日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が来週にも起訴される」と報道。スペイン検察庁の反汚職局が、12月1日にもバレンシア裁判所に告訴する方針を固めたという。

 問題となっているのは11年5月のスペインリーグのレバンテ戦。負ければ2部降格の危機だったこの試合で、アギーレ率いるサラゴサが勝利したものの、これに八百長の疑惑が持ちあがった。今年9月に現地の反組織犯罪対策検事局が「疑惑がある」と発表していた。

 スポーツライターの平野史氏がこう言った。

「今回のサラゴサ八百長疑惑が9月に表沙汰になると、日本サッカー協会内部から『疑わしきは“罰する”でスパッと見切りをつけるべきでは』という声が私自身の耳にも入ってきた。まったくもって正しい判断です。起訴後、実際に有罪になるにしても半年、1年と時間がかかる。それまでアギーレ監督にチームづくりを任せ、たとえば1年後に有罪となって資格停止処分になりました、慌てて日本代表監督を解任しました──では時間の無駄となってしまう。幸か不幸か、アギーレ監督は新戦力を積極的に登用したり、ブラジルW杯組を呼び戻してみたり、試行錯誤状態にある。起訴された段階で早々にお引き取りを願い、当面は日本人指導者でチームづくりを進め、日本サッカーにとってベストの外国人指導者をじっくり吟味しながら探すべきです」

 アギーレはそもそも能力が疑問視されている。むしろ、これがいい機会かもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…