舌禍騒動の影響深刻…白鵬の「懸賞」が先場所から2日で半減
一本、一本、また一本と懸賞が減っていく。
結びの一番の直前に行われた横綱白鵬(29)と佐田の海との一番。角界の第一人者たる横綱だけに、懸賞旗が土俵を何周も……というのは過去の話だ。春場所2日目、この一番に勝利した白鵬が手にした懸賞はたったの15本だった。
審判部批判の舌禍騒動からというもの、白鵬のイメージはがた落ち。マスコミもこれまでの優等生扱いをやめ、本来の「横暴力士」としての素顔を書き立てている。懸賞を出しているのは、ほとんどが企業。彼らも白鵬を敬遠し始めている、ともっぱらである。
先場所と比べると一目瞭然だ。懸賞の本数が初日は50本から26本、2日目も28本から15本に減った。いくら先場所は大鵬超えとなる33回目の優勝が注目されていたとはいえ、この凋落はそれだけでは説明できない。
懸賞は1本3万円の現金が入っている。初日から2日間だけでも先場所は懸賞78本で234万円だったのが、今場所は123万円とほぼ半減、マイナス111万円だ。
記録を達成して注目度が下がった上に、人気も急降下。懸賞の本数は今後も減り続けるだろう。
支度部屋ではとうとう報道陣に背を向けて取材拒否の姿勢を明確にした白鵬。宿舎に帰ったら、札束を数えながらその少なさに青くなっているに違いない。