冷戦さらに激化 白鵬を意固地にさせるメディアの手の平返し
横綱白鵬(29)とマスコミの「冷戦」が悪化の一途をたどっている。
白鵬は初場所後、自身の取り直し判定に納得いかず、「子供でもわかる相撲」と審判部を批判した。マスコミがこれを「横綱にあるまじき言動」と指摘するや、謝罪するどころか態度を硬化。春場所初日を8日に控えながら、報道陣を無視し続けているのだ。
さらに付け人は担当記者らを威嚇して追い払い、出稽古先ではカメラのフラッシュにいら立って報道陣を全員閉め出すなど、やりたい放題に拍車がかかっている。
白鵬の思考の根本は「勝てば官軍」。だから何をしても許される。優勝33回で偉大な横綱・大鵬を抜いたオレがなぜ批判されなきゃいけないのか。モンゴル人だから差別しているのか――ということらしい。
だがしかし、白鵬をここまで増長させたのはマスコミの責任も大きい。白鵬の土俵態度の悪さや性格は以前からマスコミも熟知していたことだ。白鵬以上に傍若無人が甚だしい朝青龍を「ヒール役」にして、白鵬を「正義の横綱」に祭り上げた。朝青龍の引退後も「日本人より日本人らしい力士」「大横綱の風格」などと、欠点に目をつぶってきたのは、日本人力士が皆だらしなく、大相撲は白鵬に頼らざるを得なかったからだ。