ダルだけじゃない…レ軍投手陣続々故障の裏に元幹部の“悪癖”
■球数が多い先発陣
レンジャーズの投手陣に故障者が相次いでいるのはどういうわけか。
「テキサス特有の暑さから投手の疲弊が早いと考えられますが、それ以上に起用法にも問題があります。13年までCEO(最高経営責任者)を務めていたノーラン・ライアンは投手の球数には無頓着で、『先発投手には130球投げさせろ』と発言して物議を醸したことがあった。09年からレンジャーズの投手コーチを務めるマイク・マダックスはライアンに招聘された。ライアンの影響を受けているのか、マダックス・コーチも投げさせるタイプ。レンジャーズの投手に故障者が続出しているのはライアンの悪弊とも無関係ではないと思う」(スポーツライター・友成那智氏)
ダルは13年5月のタイガース戦で130球を投げて、ワシントン監督(当時)がやり玉に挙がった。この年はダル以外にも左腕ホランドが7月8日のオリオールズ戦で125球を投じるなど先発陣の球数の多さが目立った。
レンジャーズでは選手の故障を防止するため、毎年のようにトレーナーを入れ替えている。メディカルスタッフを充実させる以前に、故障者を出さない起用法を考えるのが先決ではないか。
▽ダニエルズGM
「この状況では正しい判断。必要な段階を踏み、全ての情報を勘案していい決断をしたと思う。14カ月でマウンドに帰ってくると期待している。リハビリやマイナーでの調整を経て、来年5月かその前には全て良くなっていることを望んでいる」