リオ切符の新体操 メダルの鍵は「正確性とコンビネーション」
五輪での上位進出は厳しいとみられていた競技が一転、メダル候補に浮上である。
新体操の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)で5位入賞を果たした新体操団体の日本代表(フェアリージャパン・ポーラ)のことだ。
15日、8位以内に与えられる来年のリオ五輪出場権を土産に帰国。団体の種目別リボン(非五輪種目)では40年ぶりに銅メダルを獲得するなど結果を残した。
会見した日本体操協会の山崎浩子本部長(ロス五輪代表)は「団体を05年から本格的に強化して10年。世界選手権で高得点を得て、日本もメダルを取れることをアピールできた」と手応えを口にした。
10年からはロシア人コーチの指導を受けてきた日本代表は今大会、ほぼノーミスの5位とはいえ、3位スペインとはわずか0.218点差、4位イタリアとは0.1点差だ。このわずか0.218点差についてチームの主将を務める杉本早裕吏(19)は「相手よりも正確性を高めて0.1点ずつ上げていけば上位に行ける」と話す。
体操協会関係者によれば、ボールやリボンなどの手具を投げた際、受け手が定位置に近ければ近いほど高得点を得られるという。杉本が言うように、リオまでに正確性をどこまで高められるかがメダル取りの鍵を握る。