吉田沙保里リオ内定 前人未到の個人200連勝で世界16連覇
霊長類最強の女が前人未到の200連勝を達成した。
レスリングの世界選手権(米ラスベガス)は9日(日本時間10日)、男女4階級を行い女子53キロ級の吉田沙保里(32)は決勝でソフィア・マットソン(25=スウェーデン)を2-1で下し、五輪も含めて16連覇を達成。個人戦での連勝を200に伸ばした。
吉田は初戦の2回戦でスイス選手相手に両足タックルを決め、わずか1分06秒でフォール勝ち。3回戦、4回戦とも相手に攻めさせずに危なげなく勝ち上がる。準決勝ではチョン・ミョンスク(北朝鮮)に今大会初めてポイントを奪われるが、終盤に2点を取って振り切った。
過去に2度、決勝で顔を合わせているマットソンとの決勝は第1ピリオドで1点先制を許したが、第2ピリオドで相次いでタックルを決めて2-1と逆転。最後はマットソンの執拗な攻撃を力で封じ込めて粘る相手を下した。
一方、48キロ級の登坂絵莉(22)は決勝でロンドン五輪銀メダルのマリア・スタドニク(27=アゼルバイジャン)を下して3連覇を達成した。