4紙で60億円負担 大手新聞が東京五輪公式スポンサーの異常
まったくだ。20年東京大会のスポンサーは3種類に分類され、最上位の「ゴールドパートナー」が150億円以上、「オフィシャルパートナー」が60億円以上、「オフィシャルサポーター」が10億~30億円といわれている。
新聞協会関係者が舞台裏を明かす。
「実は当初、新聞協会全体でオフィシャルスポンサーになるという話でスタートした。が、130の加盟社の足並みが揃わず、手を挙げた4紙が組むことで決着した。スポンサー料の60億円を各社均等に負担して1社15億円。五輪には1業種1スポンサーの原則があるため、組織委がIOC(国際オリンピック委員会)に掛け合った。ただし、今後、下位のオフィシャルサポーターとしてスポンサー契約を結ぶことを検討している全国紙、地方紙などが数社ある。最終的には、新聞協会加盟社から100億円のスポンサー料が支出されるのではないか」
■「1業種1スポンサー」の原則無視の組織委
もうひとつの違和感はこれだ。組織委は今回の新聞4紙とも五輪の「1業種1スポンサー」の原則を曲げて契約。すでに38社が名を連ねているスポンサーの中には、同業種の企業が複数存在する。組織委はカネ集めに躍起で、原則もなにも無視している印象。そんな組織委に新聞4社も協力した格好だ。元JOC職員でスポーツコンサルタントの春日良一氏が言う。