“捕手難”巨人が再アタック 楽天・嶋のFA獲得は争奪戦必至
■特殊な複数年契約
嶋は年俸変動制の4年契約の3年目。年俸は昨オフ、1000万円ダウンの1億1000万円になった。国内FA権は持ったまま、昨オフに海外FA権も取得済み。楽天とは来年まで契約が残るが、これが「特殊な契約」だという。
「複数年期間中でも、出場試合数など一定条件をクリアすれば、FA権行使が可能という付帯条項がついているのです。球団側は通常はFA権を使わせないために複数年契約を結ぶわけで、それが嫌なら選手側は単年を選択する。選手が決められる複数年は極めて異例。毎オフ、嶋がFA権について熟考したいという意向があって、球団が認めている格好。ほとんどのチームが正捕手不在という球界全体が捕手難の時代。毎オフ、各球団からの問い合わせは絶えません」(前出の楽天関係者)
そこで巨人である。開幕からマスクをかぶってきた3年目の小林誠司(27)が左肩を骨折して二軍落ち。その前に一軍復帰していた阿部慎之助(37)は、この期に及んでまだ捕手に復帰できず、一塁のままである。結局7月に40歳になろうという相川亮二(39)と実松一成(35)の2人で急場をしのごうというのだから、捕手難は深刻だ。