実業家・北島康介が狙う 五輪アスリート界に“王国”の樹立
今回の萩野とのマネジメント契約は競技以外の活動を請け負うもので、スポンサーからの契約金やテレビ出演料など、金額的には一番オイシイところを担当することになる。
柔道の野村でいえば「ひるおび!」(TBS系)レギュラーやリオ五輪で初挑戦した中継キャスターだ。五輪代表選手は基本的に開幕9日前から閉会3日後まで五輪のオフィシャルスポンサー以外の商業活動は禁止されていたが、リオでは「五輪を想定させない」ことを条件に期間中も許可されていた。つまり、代表選手になれば開幕ギリギリまで稼ぎ放題なのだ。
4年後に「使える」タレント探しに躍起となる北島の強みは、何といっても圧倒的な知名度と五輪2大会2冠の実績だ。リオの閉会式で流れたVTRでは、安倍首相と共に「日本の顔」としても登場。競泳選手でなくても「信奉者」は多い。
2020年、アスリート界では「北島王国」が幅を利かせているかもしれない。