青田買いの時代へ 次々出てくる小中学生のプロアスリート
14日、リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥(23)が所属先の「ドーム」を退社し、プロ転向を発表した。この「プロ転向」という流れが最近は顕著になってきた。昨年末、リオを前にレスリングの吉田沙保里(34)が所属企業を離れてフリーに。9月にはリオ卓球男子団体銀メダリストの丹羽孝希(22)が明治大卒業後、プロ転向の意思を示した。先月には体操の内村航平(27)がプロ転向を発表している。
五輪で活躍したアマチュア選手のプロ転向は珍しい。93年に日本人初のプロ卓球選手となった松下浩二氏(49)、アテネ大会を翌年に控えた03年にプロになった陸上ハードルの為末大氏(38)、アテネ後の05年にプロスイマーとなった競泳の北島康介氏(34)、ロンドンで金メダル獲得後、13年にプロボクサーになった村田諒太(30)ら数えるほどしかいない。それが、リオ前後だけで4人と、空前の「プロブーム」が起きているのだ。
五輪や国際大会で実績を残した選手だけじゃない。東京五輪の代表も狙える、ある屋外競技の学生は、既に某有名企業のサポートを受けている。