ライバルは国内に 日本卓球「東京五輪」出場枠争い激化
層の厚さを証明した。
開催中の卓球・世界ジュニア選手権団体決勝で、女子が6年ぶり2度目の優勝を果たした。出場したのは伊藤美誠(16=世界ランク9位)、平野美宇(16=11位)、早田ひな(16=24位)。5連覇中の中国を3―1で破り、王者に土をつけた。
中国にとって卓球は「勝って当たり前」のお家芸だが、いま中国内では卓球人気が低迷。強すぎるがゆえに刺激がなく、国民の関心が薄れつつあるのだ。その代わりに国が力を入れ始めたのがサッカー。巨額の資金を投じて南米やヨーロッパの監督や選手を引っ張るだけでなく、結果を出してきた卓球協会の会長をサッカー協会のトップに就任させている。
中国が卓球強化費を削ることで、日本は太刀打ちできる可能性がグンと上がるわけだが、さらに卓球強豪国のドイツ、韓国、香港、シンガポールなどはベテラン選手が多く、日本ほど次々と若手が出てくるような状況にはない。
■「東京世代」が次々頭角
このままいけば、東京五輪では日本の銀メダル以上は確実になる。しかし……。