レアルと鹿島の決定的な違いはスピードだ
レアルと同じスペインのバルセロナ、イングランドのチェルシー、イタリアのユベントス、ドイツのバイエルンM、フランスのパリSG……と鹿島よりも強いクラブは世界中にゴマンとある。実際、クラブW杯決勝を戦った彼我のレベル差は、スコア以上に大きいと言わざるを得ない。
年俸の違いと言ってしまえばそれまでだが、レアルの選手と鹿島の選手とでは「スピード」が決定的に違う。体の寄せの速さ、パスの速さ、サイドチェンジの速さ、攻守の切り替えの速さ、判断力の速さ……とすべての面で「スピード」が見劣りしてしまう。
さらに彼らは、普段から自国リーグで週末ごとに手ごわい相手と真剣勝負を繰り返し、欧州CLやELでは他国の強豪クラブとホーム&アウェーを戦い、幾多の修羅場をくぐり抜けながら自身の経験値を高めていっている。
この経験値などJリーグでは、どうしても得難い経験である。欧州の強豪クラブとの差が埋まるには、これから何十年かかるのだろうか……。
決勝戦の試合会場のスタンドでそう思った。