市立呉・中村監督に聞く 創部10年で甲子園までの紆余曲折

公開日: 更新日:

――肉体的にもしんどかったと。

「もちろん、これくらいは覚悟していましたけどね。さすがに2年目から『部員が増えたので2回に分けて選手を運んでくれ』と言われた時は、殺されるー! と思いましたよ(大笑い)。それはさすがに勘弁してください、と(笑い)」

――結局、どうしたのですか。

「学校の近くに広場があって、そこを整備することになった。ただ、公共の公園なので土日は使えない。週末は試合以外は空き地でバットを振らせたり、山登りで体を鍛えています」

■上甲さんの反応は…?

――選手の下宿先も監督自ら探したとか。

「呉は交通が不便。普通なら帰れる距離なのに、野球部の練習があると帰宅が困難になる子もいましたからね。アパートを借りて、僕もそこに住むようにした。僕の家はそのアパートから20分。単身赴任です(笑い)」

――選手集めもしたのですか。

「推薦は県内のみ。一般入試だと県外からも受け入れますけど、そもそもよそからはあまり来ませんよ。部員もほとんど呉の子です。最近は広島市内からポツポツと。尾道商時代の教え子が息子さんを預けてくれることもあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"