市立呉・中村監督に聞く 創部10年で甲子園までの紆余曲折

公開日: 更新日:

――呉は市立高校。野球部強化に最初は呉市長が音頭を取ったとか。

「最初は反対意見もあった。『財政難なのに、なんで野球なんだ!』とか。でも、呉市が元気になるためにはこれが一番だ、ということで決まったようです」

――それが創部10年目に甲子園です。

「まさか甲子園まで行けるとは思ってなかった。確かに3年目で県ベスト8。これなら市長も喜んでくれただろう、と。なにせ呉は少年野球は盛んですが、高校野球はといえば『呉の学校と当たったらラッキー』くらいでしたから。でも、ベスト8が続いた時に『ベスト8までしか行かんのかい!』と言われてカチンときて(笑い)。そこからですよ」

――その一言で火がついたと。

「3年目に四国遠征に行った際、(故・済美元監督の)上甲さんとバッタリ会いましてね。これまでの事情を話したら、『オレは創部3年目で優勝したぞ(04年センバツ)』って。むちゃ言わんでくれ~って思いましたよ(笑い)」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…