復帰戦勝利も 前田の出来高がド軍韓国人左腕に阻止される
復帰登板での白星も安穏とはしていられない。
左太もも裏痛で離脱していたドジャース・前田健太(29)が25日(日本時間26日)のカージナルス戦で5回7安打3失点で4勝目(2敗)をマーク。初回につかまり3点を失ったが、四回に逆転の左前打を放って、自ら勝ち星を手繰り寄せた。
15日ぶりのマウンドに前田は「久々の登板で入り方がうまくいかなかった。リズムをつかんでからは自分の投球ができた」と満足そうに振り返ったが、今後もローテーションに定着できるとは限らない。
今季の前田は開幕から不安定だ。白星が先行しているとはいえ、防御率は5.08。今季先発した7人の投手の中では若手左腕ウリーアス(20=現3A)の5.40に次ぐ悪い数字だ。今回、前田が復帰できたのは、ウリーアス(5試合で0勝2敗)の穴埋めとみられている。
この日のカージナルス戦では、前田の後を受けた韓国人左腕の柳賢振(30)が4回を無失点と好投。ここ数年は左肩など相次ぐ故障に見舞われ、現在は一時的にロングリリーフで起用されているが、メジャー1年目の2013年から2年連続で14勝をマークしており、実績はある。12年オフに6年契約を交わした柳の年俸総額は3600万ドル(約40億円)。基本給だけなら前田(8年2400万ドル=約26億7000万円)よりも高額だ。メジャーでは高給取りが優先して起用される。前田は今後も不安定な投球が続けば、柳と入れ替わりで中継ぎ降格の可能性もある。
ちなみに前田は、登板試合数などに応じて最大1015万ドル(約11億3000万円)のボーナスが手に入るが、韓国人左腕に阻止されかねない。