OP戦最終投は3回0封も…好調マエケンに“投げ急ぎ”リスク
メジャー2年目のドジャース・前田健太(28)が30日(日本時間31日)のエンゼルス戦に登板し、3回を無安打無失点、4奪三振。トラウト、プホルスら長距離砲が並ぶエンゼルス打線をわずか29球で封じ、オープン戦最終マウンドを締めくくった。
スタミナ切れでシーズン中盤以降に失速した昨季の反省から、2年目の今季は最小限の球数で打ち取る投球を心掛けている。オープン戦は5試合、計15イニングで2勝1敗、防御率3.00。3イニング以上を投げた3試合はいずれも30球以内でまとめ、理想とする投球を実践した。
前田は「少ない球数で抑えられた。いい形で開幕を迎えられる」と手応えを口にしているが、オープン戦では球数を抑える意識が先行し、追い込んだり、投手有利なカウントからでも投げ急ぐ傾向があった。そのあまり、制球ミスにつながるケースも。マイナー選手もいるオープン戦では痛打を浴びることはなかったが、開幕すれば打者も調子を上げるだけに、下手な投げ急ぎは命取りになりかねない。
今季、カッター、ツーシーム、シンカーの習得を目指したが結局、実戦で通用するレベルに達したのはカッターだけなのも気になる。
前田はエース左腕カーショウに次ぐローテーション2番手の位置付けだ。貴重な先発右腕としてエースとともに左右の両輪と期待されるが、先行きは不透明だ。