ドジャース前田 復調へのカギは最速146kmのストレート
左太もも裏痛で故障者リスト(DL)入りしているドジャース・前田健太(29)が25日(日本時間26日)のカージナルス戦で復帰する。
メジャー2年目の今季は開幕から思うような投球ができず、11日に離脱するまで7試合で3勝2敗ながら、防御率は5.03。特に4月は4戦連続で一発を浴びるなど、一時は中継ぎへの配置転換もささやかれた。
今季序盤、不振をかこったのは直球が原因だったといわれる。前田の球威は1年目よりも増しており、米国の野球データサイト「ファングラフス」によれば、昨季の最速90.0マイル(約145キロ)から今季は91.1マイル(約147キロ)。オープン戦は直球主体の組み立てで臨み、5試合(計15回)で2勝1敗、防御率3.00。まずまずの結果を残したこともあり、「前田はレギュラーシーズン開幕後も、直球に頼り過ぎて単調な投球に陥ったのが、4月の不調につながった」とはナ・リーグスカウト。
5月は2試合(計13.1回)で1勝0敗、防御率2.03。3勝目を挙げた10日のパイレーツ戦ではメジャー自己最長の8回3分の1を5安打2失点と好投した。直球に頼らず、新たに身に付けたツーシームやカットボールを効果的に織り交ぜて、持ち直した。