36歳でポーランド移籍 松井大輔に欧州再挑戦の決意聞いた
■「自分らしい人生を」
36歳でも自身のフィジカル的な問題はない。
「欧州では痛いところだらけだったけど、日本に戻ってもう一回、体(のコンディション)をつくれた。36歳でオファーをくれるチームはなかなかないと思うし、純粋にサッカーを楽しみたい」と前向きに話した。
磐田での3年半はシャムスカ、名波浩両監督の下でプレーしたが、元日本代表MF中村俊輔(39)が加入した今季はわずか7試合の出場。満足いく活躍とは言い切れなかった。
「このままでは終われない」という悔しさが、再渡欧の原動力になったはず。それでも磐田への感謝は忘れない。5日の広島戦後の退団セレモニーでは、珍しく涙ながらに挨拶したほどである。
「(同い年で付き合いの長い)コマ(元日本代表DF駒野友一=36=福岡)からも電話が来て『泣いてたでしょ』と言われたけど、涙は流していませんよ。ギリギリセーフでした(笑い)。磐田では静かに生活できたし、キャプテンを任せてもらってベテラン選手の役割も学んだ。人間的にも成長できた。(中村)俊さんと一緒にプレーできたことで、彼ならではの“監督目線”でのサッカーの見方、戦術眼も学べた。磐田での経験を生かし、自分らしい人生を歩んでいきたい」と決意も新たに言い切った。