巨人キャンプ視察の他球団007が「一番厄介」と語った選手
「田中は粘っこい選手。若林は途中でおそらく足のどこかをケガして、打撃練習しかしない日があった。それでも二軍や三軍送りにならず、最後まで生き残った。首脳陣が能力を買っているからで、こういう選手は使われる傾向があります」
投手では新外国人のテイラー・ヤングマン(28)だ。初実戦でボークを連発するなど、醜態をさらした。
「でも、球そのものはいい。直球は140キロ台後半で勢いがあるうえに球が動く。カット系だったり落ちたり、かなり不規則なので、ストライクゾーンに来たら、まず打てない。まだ長いイニングを投げていないが、課題といわれる制球力は今のところ落ち着いている。先発ローテに入ったら一番厄介。外国人枠の関係で二軍待機だったらラッキーです。クイックはうまくないので狙い目だが、大げさな話、走者が出なければクイックは必要ありません」
先発ローテ入りをほぼ決めているFA2年目の山口俊(30)と同1年目の野上亮磨(30)はどうか。
「山口俊は出来上がりが早く、パワーアップしている感がある。野上はコントロールはいいけど、直球は140キロくらい。何がいいのかよく分からない投手ではある。それでも打者がよくポップフライを打ち上げている。今、流行のスピン量が多い投手なんだと思います」
入団すれば救世主になるかもしれない上原浩治(42)については「マシソン、カミネロの2人以外の抑え陣は弱いといえば弱い。でも、もうすぐ43歳でキャンプもやらず、60試合以上フル回転するのはまず無理。どちらでもいいですけどね」と気にしていない様子だ。