6年ぶりにイチロー再獲得 古巣マリナーズのしたたか商法

公開日: 更新日:

「施設を貸すといっても、施設使用料や警備費用、光熱費は日本球団が負担するし、日本との関係強化や、将来的にメジャー挑戦の意向がある日本人選手に向けたアピールにもつながるため、メリットが大きいのです」(前出の米球界関係者)

■エンゼルス大谷との相乗効果

 マリナーズと同リーグ同地区のエンゼルスに所属する大谷翔平(23)の存在もある。

 イチローは会見で大谷について、「世界一の才能と言ってもいいんだろうということをよく聞くし、僕もそう思う。そんな選手と対戦することは野球の醍醐味のひとつ。必ず実現させたいと思うし、できれば僕もピッチャーで対戦したい」と話していた。大谷はイチローのことを尊敬していて、エンゼルス入りが決まった直後にイチローにメールで報告し、数年前には都内の高級焼き肉店で2人きりで食事をしたという。

 多くの日本メディアが大谷を取材し、何かしらのニュースが毎日出る。公式戦が始まれば、大谷の出場試合はBS、CS放送などで中継される予定。3月18日、20日に両チームのオープン戦が行われ、公式戦では19試合が組まれている。マリナーズのエンゼルス戦は必然的に日本で中継され、イチローの活躍次第ではマリナーズ単体の試合が放送される可能性もある。

 マリナーズも抜け目がないというものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動