制球不安定な大谷に“メス” 首脳陣が異例のフォーム指導
メジャーの首脳陣はよほどのことがない限り選手に技術的なアドバイスをしない。選手が相談しにきた段階で、初めて応じる。それもこうした方がよいのではないか、といった具合。基本的な技術はすでにマイナーで身に付けているという認識があるからだ。まして投球フォームにメスを入れるなんてあり得ない。
そんなメジャーで早くもあれこれアドバイスされているのが2日(日本時間3日)のマイナー戦先発が予定されている大谷翔平(23)だ。登板前日の1日(同2日)はフォーム固めに取り組んだ。
キャッチボールをしてノックを受けた後、外野へ球拾いに向かったが、多くの時間をフェンス目がけての壁当てに費やした。
それでも物足りなかったか、球拾いが終わるとブルペンへ向かい、傾斜を確認しながらシャドーピッチング。何度か繰り返した後、水原通訳を捕手役とし、力を抜いた状態で16球、傾斜のない平坦で7球を投じた。水原通訳がビデオでフォームを撮影するシーンもあった。
大谷は以前、マウンドについて、「日本よりも傾斜がちょっと急だと思った。角度を確認したい」と話していたが、2月24日の初登板は2回途中を投げ、2失点。メジャーのマウンドや滑りやすいボールに適応できなかった。ブルペンではボールをひっかけたり、高めに抜けたりしているのが現状だ。