マリナーズで再出発も イチロー待ち受ける古巣の意趣返し
勝手知ったる球団、本拠地への復帰になる。
マーリンズからFAになっていたイチロー(44)が、古巣のマリナーズとメジャー契約を結ぶことになった。日本時間6日までに米国で身体検査を受け、早ければ同7日にもアリゾナ州ピオリアのチームに合流するという。
イチローはメジャー1年目の2001年から12年のシーズン途中までマリナーズでプレー。01年に首位打者と盗塁王を獲得してMVPと新人王に選ばれたのを皮切りに、シーズン最多安打(262)や10年連続200安打など数々の記録を打ちたてたのはマリナーズ時代。メジャーでの野球殿堂入りが確実視されているのも、主にマリナーズで築いた実績や功績が評価されているからだ。イチローがチームだけでなく、シアトルという街にも愛着をもっているのは間違いない。
しかし、シアトルやマリナーズにおける存在があまりにも大き過ぎたがゆえに、結果が出なかったときの反動もデカい。
ひとつは選手たちの反発だ。イチローは基本的にチームの勝利より個人成績優先。それはオリックス時代から変わらないスタンスでもある。ときの首脳陣から再三、四球の数を増やすように言われても、自分が打てる球はボール球でも打ちにいくスタイルは変えなかった。