後輩の西野監督に問う 今こそ本田を切るときではないか
中でも乾のプレーは出色の出来だった。序盤から果敢にドリブルで仕掛け、ミドルシュートを放つ場面もあった。香川からの絶妙ラストパスをふかす場面もあったが、この積極性が後半の2ゴールとして実を結んだ。
香川と乾、武藤、そして1トップのFW岡崎慎司(32)とのスピーディーで息の合ったコンビネーションを見ながら「この試合に本田が香川に代わってプレーしていたら、日本代表はどうなっていたのだろうか?」と考えた。
スイス戦で本田は4年ぶりにトップ下でプレーした。ハリルホジッチ前監督時代は「攻撃的な右
サイド」が主戦場だったが、もともと運動量が少ない上にスピードと守備力に難があり、本田がボールをキープすると「細かいパス回しからスピーディーな攻撃」が停滞することが多く、チーム全体がギクシャクする場面が目立った。サイドでは使いづらい選手だった。 だからといって、今現在の本田にトップ下をこなせるだけの能力があるか? と聞かれると「NO」と答えるしかない。
スイス戦の本田は「攻撃にブレーキ」をかける役回りだった。日本の攻撃陣が、相手アタッキングゾーンに入っていけなかった理由に「ボールを受けた本田が攻撃を差配できなかった」ことが挙げられる。