3度目トリプルスリー ヤクルト山田を変えた7000万円大減俸
「宮本ヘッドが『山田も(秋季キャンプの)メンバーに入れる』と。半ば強制的にね。『一度リセットさせよう』という話だった。去年は下半身の踏ん張りが思うようにいかなかったけど、秋に思いきって追い込んだおかげで体のキレが戻ったね。去年かなり苦しんだインサイドのボールが打てるようになって、アウトコースの変化球も見極められるようになった。甘い球も引っ張って仕留められるようになって、ミスショットが激減した」
メジャーから復帰した青木の加入も大きいという。山田への助言もさることながら、「去年までは山田ばかりが徹底的にマークされていたけど、今年は青木のおかげでそれが分散された」(同)という。
もうひとつはカネだ。杉村コーチが代弁する。
「去年は給料をかなり下げられたからね。そこで発奮した部分もあったみたいだよ。表にはあまり見せないけど、内心かなり悔しさがあったみたいで、『やり返してやる』という気持ちがあった」
昨オフ、年俸3億5000万円から7000万円減の2億8000万円でサイン。今年の活躍で再び3億円を大きく超えるのは確実だ。山田のモチベーションを保つ「ヤクルトの金庫」はいつまでもつか。