巨人に勝ち越し2位躍進も…ヤクルトに横たわる“高齢問題”
負けに負けた昨季と比べれば、大躍進といっていい。
巨人と2位争いを繰り広げるヤクルト。昨夜は巨人に勝ち、対戦成績を11勝10敗とした。昨季はシーズン45勝96敗2分の借金51とズタボロだったチームが、今季は61勝61敗1分の勝率5割。残り20試合の時点ですでに、昨年の勝ち星に16勝を上積みしている。
その一方で、大きな課題も横たわっている。
「野手の高齢化です」とはチーム関係者。
「たしかに勝利数は大きく上乗せしたが、11日のスタメンを見ても、1番から坂口(34)、青木(36)、バレンティン(34)、畠山(35)、大引(34)と30歳を超えたベテランが多い。この日は下半身のコンディショニング不良でベンチスタートになった雄平(34)しかりです。山田哲(26)なんて何年経っても一番年下ですからね。本来なら廣岡(21)あたりに出てきてほしいところ。来年以降に不安が残ります」
山田を除けば、ベテランの働きがチーム成績を上位へと押し上げているのだが、昨季は川端、畠山ら主力にケガ人が出た際に、彼らを補うべき中堅、若手の選手層の薄さが低迷に拍車をかけた。小川監督が就任した今季は、育成による若手、中堅の底上げがテーマになっていたものの、課題は解消されないままだ。