アジア杯決勝で日本を惑わすカタールの不気味“猫の目戦術”

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「サンチェス監督は、カタールのお家芸であるドリブル突破とカウンターにバルセロナ仕込みのパスサッカーのエッセンスを加え、両者を局面に応じて使い分けている。基本的なフォーメーションは、準決勝UAE戦の布陣4(DF)―2(ボランチ)―3(MF)―1(FW)です。ちなみにUAE戦の後半途中から守備固めとして、ボランチのMFハジリがDFラインに下がり、両SBを加えた5バックで逃げ切った。カタールは、準々決勝で勝った韓国戦を念頭に置いてゲームプランを組み立てるでしょう。カタールは、実力上位の韓国戦で最初から5バックの布陣を敷き、今大会8得点のFWアルモエズ・アリと左MFが主戦場のMFアフィフが2トップを組んだ。この堅守速攻スタイルで、韓国相手に金星を挙げました」

 臨機応変に布陣や戦術を変更する「猫の目」戦術に幻惑されたら、森保ジャパンも苦戦必至だ。

 カタール代表はこれまで、海外からフィジカル能力に秀でた選手を“入国”させ、短期間で国籍を与えて代表入りさせることで手っ取り早く強化してきた。

 現代表にもFWアルモエズ・アリのスーダンをはじめイラク、アルジェリアなど海外にルーツを持つ選手が多いが、近年は若い世代の選手を集めてアスパイア・アカデミーに送り込み、近代サッカーの戦術などを教え、熟成させてから代表に送り込んでいる。従来の「選手の個」頼みではなく、攻守に組織的な戦いを挑んでくるのだ。

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