練習ではキレキレ MF乾はオマーン戦の“ジョーカー”になる
UAEで開催されているアジアカップの初戦でトルクメニスタン相手に辛勝スタートとなった森保ジャパン。2戦目オマーン戦(日本時間13日午後10時30分開始)、3戦目ウズベキスタン戦(同17日午後10時30分開始)に向けて11日、アブダビで練習を行った。注目なのは、18年ロシアW杯の活躍で日本代表の主軸に定着したMF乾貴士(ベティス)の動向である。
ロシアW杯の2ゴールで「FIFA選定のW杯でブレークした5選手」に選ばれた乾だが、W杯後に移籍したベティスではベンチ要員に甘んじてしまい、アジアカップも追加招集だった。
「練習中の乾は相変わらずテクニカルでキレ味もある。後半途中に交代出場し、試合を決定付けるジョーカーとして活躍が期待できる」と現地UAEで取材中の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。
「ムードメーカーとしても貢献している。<8人が輪になってボールを回し、中の2人が鬼役としてボールを奪う>練習で鬼役の乾が、なかなか奪えないことに業を煮やして『30歳をいじめるなよぉ~』と声を張り上げ、周囲の選手から笑いをとっていた。他の練習メニューでも、近くにいる選手と積極的に会話を交わし、練習場にリラックスムードが醸成され、コンビネーション良化の手助けとなっている」
実戦から遠ざかって試合勘に問題ありとはいっても、それなりに期待してよさそうだ。