森保Jアジア杯SFでイラン撃破 3人の立役者と決勝への課題
「準々決勝までのイラン代表と同じチームとは思えなかった。1トップのFWアズムンも本調子じゃなかったし、選手はメンタル的な安定感を欠いていた。自滅と言っていい」と話すのはテヘラン在住のスポーツジャーナリストであるレザー・ジャリルザデ氏である。
戦前の予想ではFIFAランクがアジア最上位の29位イランが、同50位でアジアカップ初戦からピリッとしない戦いを続けている「森保ジャパンを圧倒する」だった。ところが0―0で迎えた後半11分、イラン選手が大チョンボを犯す。
MF南野拓実(24=ザルツブルク)がPA内で倒れた際、イラン選手4人が足を止めて「PK欲しさにわざと倒れた」と主審に猛抗議。その間に起き上がった南野がボールを追い掛け、イランゴール前にクロスを放り込むとフリーのFW大迫勇也(28=ブレーメン)が先制ヘッドをズドンだ!
その11分後。イランPA内でMF南野のクロスがイランDFの手に当たり、VAR判定から日本にPKが与えられ、これをFW大迫が冷静にゴール右に決めた。ここで完全に勝負あった。イラン選手はラフプレーを仕掛けて日本選手を挑発したり、平常心を失って反撃どころではなくなった。