なでしこミス連発 女子W杯初戦は格下アルゼンチンとドロー

公開日: 更新日:

 この試合で最大の見せ場は後半11分だった。

 右SB清水が攻め上がり、右サイドの深いところからマイナスのボールを送った。走り込んだMF杉田が絶妙スルー。これにアルゼンチンDF陣はついていけず、ゴール前ほぼ正面でフリーのMF長谷川の足元にボールが入った。しかし、振り抜いた左足にうまくヒットせず、ボールはゴール左に外れていった。

 これには、いつもポーカーフェースを崩さない高倉監督も、ベンチ前で天を仰ぐしかなかった。

「高倉監督は就任して以来、勇気を持って世代交代を進めてきた。若いけど可能性を秘めた選手を積極的に登用し、W杯本大会でも充実した戦いを見せてくれると思っていた。しかし、これが<W杯ならではの重圧>と言ってしまえばそれまでだが、どの選手も自身の持ち味を発揮できず、ミスを連発して攻守のリズムを崩していった。特に攻撃陣の工夫のなさ、アイデアの乏しさには落胆させられた。相手選手たちは、タイトな守備で日本のシュートを8本に抑えた。集中力を切らさない守備は見事だった。しかし、アルゼンチンレベルの守備を崩せないようでは、なでしこジャパンの今後は厳しいと言うしかない」(前出の鈴木氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動